USCPA:受かるための科目の順番(長期計画1年半〜2年)

出典:www.cosme.net

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長期的な計画で合格を目指すのか、短期間で一気に合格するのかで勉強の順序は大きく変わります。そのため、最初にどの程度の期間で合格を目指すのかを自分の中でしっかりと意識しておくことが大切です。

ただし、「短期間で受かる」方が偉いということは決してありません。

実問題としてどれだけの勉強時間が確保できるか、勉強を本格的に始めるまでにどれだけの前提知識があるかによって勉強計画は大きく異なります。

またUSCPA(米国公認会計士)の勉強量は少ないものではありません。そのため、自分にあった勉強の仕方で続けることが大事でしょう。

尚、モチベーションの観点からは早期合格を目指して、一気に走りきってしまった方が気が楽だとは思います。

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長期間での勉強計画(開始から1年半から2年で全科目合格)

1)一番最初はFARから学ぶ

これまで英語や会計を学んだことがなく、長期間での計画を前提とする方の勉強計画は「1科目あるいは2科目づつ勉強する」ということになります。

また計画の長期・短期にかかわらず、まずはFARからスタートします。

FARは財務会計であり、日本の商業簿記に相当します。ここで学ぶ知識の基礎的な部分はBEC・AUD・REGなど他の科目でも活きてきます。

また英文会計の基本的な用語にも幅広く触れることが出来るため、一番最初に勉強をしておくべき科目です。

 

4科目の学習ボリュームはFAR≒REG>BEG>>AUDといったイメージです。FARは間違いなく一番ボリュームがあり、概念としても理解するのに時間がかかります。

またBEGやAUDを先に受けて受かってしまうと、長期間の計画を前提する場合には、1年半以内にFARとREGの両方に受かるということが間に合わないかもしれません。

尚、可能であればUSCPA(米国公認会計士)の勉強、特にFARの勉強を始める前に、日本語で簿記2級まで学んでおくほうが長い目で見れば効率的だと思います。

 

2)FARと同時に学ぶならAUD(あるいはBEC)

最初に長期間の計画とするならば、「1科目または2科目づつ勉強する」のが基本スタンスと書きました。

そして一番最初はFARからスタートすべきですが、2科目づつ進める場合にFARとともに勉強すべきは何かと言われればAUDです。

その理由は①FARで学んでいることが最も活かしやすいこと、そして②4科目の中で最も学習量が少ないことです。

①に関しては、AUDとは簡単に言うと「企業が作成した財務諸表が正しいかどうかを評価する」ことです。そしてFARではその財務諸表を作成するプロセスを学びます。

 

直接的に範囲が被るということはありませんが、FARを学んでいるからAUDを理解しやすくなるということはあるはずです。

②については、ボリュームが最も多いFARと最も少ないAUDを平行して勉強することはバランスが良いです。また受験をするにあたっても、もしFARが受からなかったとしてもAUDが受かれば、メンタル面でもモチベーションを維持しやすいと思います。

初回の受験で両方共落ちてしまうと、精神的に参ってしまうかもしれませんが、AUDだけでも受かっていれば、それを活かすために引き続き勉強に向かう姿勢が維持できます。18ヶ月間のプレッシャーも出てくるはずです。

 

3)FARとAUDが終わったらREGとBEC

FARとAUDに合格したら、BECとREGに入ります。REGは税務に関する分野であり、財務を学ぶFARとの違いを意識して学ぶ必要があります。また税務とともに、ビジネスローとして、契約・手形・信託等に関する規制も学びます。

BECは管理会計・投資収益率の計算・経済学・IT・コーポレート・ガバナンスなど、幅広い分野を寄せ集めた科目になります。

 

両科目に共通するのは、科目内の単元ごとに共通する知識が少なく、それぞれの単元で確りと問題を解いて、記憶を定着させる必要があります。これには近道はなく、ひたすら問題集を解くことが重要であり、時間もかかってきます。

特にREGに関しては範囲が非常に広く、問題数も多いため、他の部分の知識を忘れる前にある程度のスピードを持って、全部の分野を網羅して勉強をする必要があります。

もし、BECかREGは同時ではなく、一つの科目だけを進めるというのであれば、BEGをオススメします。

 

BECは管理会計、投資収益率の計算など、学んでいて面白い・役に立ちそうだと思う部分が多々あります。

一方でBECと比べて、REGは正直面白い科目ではありません。問題を通じて、断片的な知識をひたすら頭に詰め込んでいくという作業が必要になります。

REGを勉強すると燃え尽きてしまい、その後勉強のやる気が起きないというのはよく聞きます。

そのため、REGは一番後回しとして考えておくべきでしょう。

 

4)結論:順番としてはFAR→AUD→BEC→REG

結論としては1科目づつ進めるのであれば、①FAR→②AUD→③BEC→④REGという流れば一番良いと思います。2科目づつならば、①FAR/AUD→②BEC/REGです。

FARが思った以上に時間がかかりそうだと感じた場合には①FAR→②AUD/BEC→③REGと2段階ではなく、最初から3段階のステップで考えるようにしましょう。

なぜならば、FARとAUDを同時に進めるのが難しいのであれば、REGとBECを平行して行うのはもっと難しいからです。

 

【参考ページ】

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