USCPA科目別勉強法:AUD

Screen Shot 2016-03-01 12.11.20

AUDはFARやBECのような計算問題中心ではなく、論理的な理解を問う問題が中心となるため、FARやBECが苦手な人でもAUDは嫌いじゃないことも多いのではないでしょうか。

FARのようにひたすら手を動かす勉強方法と異なるため、AUDは少しやり方を変えることをオススメします。尚、大きな勉強の流れとしては「参考書→問題集」の順番です。

少し変わった勉強法のため、誰しもには当てはまらないかもしれないですが、面白いと思った方はぜひ実践してもらえれば嬉しいです。

 

【学習のポイント】

日本語の参考書で監査制度の大枠を理解する

問題集を解きながら、不明点をあぶりだす

問題集で発見した不明点・日米の相違点を講義で確認する

スポンサーリンク

 

AUDの勉強の前に監査制度の概要を理解する

◯まずは日本の会計士試験の参考書

「えっ、日本の会計士試験の参考書?」と疑問に思われた方もいらっしゃると思います。私の同僚に日米の両方の資格を持つ方がいたのですが、その方がAUDは日本の会計士試験で勉強したからほとんど勉強しないで合格したと言っていました。

実際、日本の監査制度はアメリカの監査制度をそのまま持ち込んで日本語に置き換えて作られているため、監査の流れや考え方はほとんど同じです(日本とアメリカのみならず、世界のどこでも同一なのかもしれません)。

その同僚から話を聞き、私はまずは日本語で全体像を掴んでから詳細なポイントを英語で勉強しようと考えて、日本の会計士試験向けの監査論の参考書を読みました。正直、この勉強法がいいのかどうかは自分自身も半信半疑で不安もありました。

 

◯AUDは暗記ではなく理論科目

監査の流れをざっくり言うと下記の通りです。

「①監査計画を策定し、②その計画にそって監査手続を実施して監査の証拠を集めて、③監査報告書を作る。②の監査手続の中では、会社側の内部統制がどれだけ有効化を調査して、その調査結果に基づいて有用性を判断し、実際に監査人自身が行う監査手続の内容(質と量)が決定される。」

まだAUDを勉強されていない方には上記は何を言っているのかピンと来ないかもしれませんが、要点は「どれだけ効率的に(費用や手間をかけない手続きで)、会社の報告書の正確性を担保できるか(有用な監査証拠を入手できるか)」につきます。

 

その目的を達成するために、監査基準が定められ、その基準に従って監査をすることが求められています。AUDの勉強の中で問題集や講義の解説を見ても、「ここのポイントは若干日米で違うんだな」と相違点を発見することもありました。

しかし、監査の大枠を日本語できちんと理解できていたため、「なぜこれが必要なんだ?」「ここに書いているのはどういうことだ?」と監査の各要件・要因自体を理解できないことはほとんどありませんでした。

 

AUDは暗記科目ではなく、理論科目です(多少は暗記がもちろん必要ですが)。AUDの学習において、日本語で確りと監査の論理的な構成について理解しておくことで、私は非常に効率的に学習を進めることが出来ました。

スポンサーリンク

 

◯どの参考書を使うの?

私はスタンダードテキスト監査論を使っていました。

日本の会計士の友人に聞いたところ、多くの方が使われるバイブルのような位置づけであり、かつ予備校ではなく大学の講師の方が出版しているため、不要にあいまいなところを残して予備校の授業へ誘導するようなものもないと聞きました。

少しボリュームはありましたが、決して丸暗記するわけではなく、一周読んで監査の大枠が理解できればそれで十分です。私は他の科目を英語で勉強して、英語に疲れた時の息抜きとして、日本語のスタンダードテキストを読んでいました。

他の科目を本格的に勉強しているときに、平行して気軽な気持ちでこの書籍を読み進めるのがオススメです。約5,000円と書籍の中では値が張りますが、理解できる時間を買ったと思うと、自分にとってはすごくいい買い物でした。

 

問題集を解き始める

監査の大枠が理解できたら、講義ではなく、問題集を解き始めましょう。他の科目と同様に、よく理解できない箇所が出てきたときにピンポイントで講義・解説で確認をしましょう。

参考書を一度読んでいるとはいえ、問題集を初めてとくときはほとんど間違えるかもしれないです。しかし、解説を見て、何を言っているのか全く理解できないということはないはずです。

ここからは問題を何度もこなして何周もサイクルを回しましょう

FARやREGと比べても試験範囲のボリュームは多くないので、AUDは科目内で範囲を分けて勉強をする必要はないと思います。

 

講義を受けて不明点を潰していく

問題を解くのと並行しながら、解説の不明点については講義を受けながら潰していきます。

この中には当初日本の監査論の参考書では記載されていないアメリカの監査基準などや詳細な規制などを学んでいくプロセスを含みます。

大枠は理解できていれば、日米の相違点を認識するだけなので、難しいことはないはずです。

【参考ページ】

USCPA試験勉強法・キャリアの最も読まれてるページまとめ!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

スポンサーリンク

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA