まずはUSCPAの学習をスタートされた方は、FARから勉強を始めるのが一般的です。日本語でいうところの財務会計・簿記に相当する科目です。REGと同じく、相当な学習量が必要となる科目であり、しっかりとした準備が必要です。
一番、近道がなく問題をこなした分だけ実力が身につき、成果につながる科目です。
【学習のポイント】
簿記2級レベルまでは日本語で学習済であること
常に仕訳をイメージすること→シミュレーションに繋がる
細かい論点までを正確に理解する
政府会計とNPOは得点源に出来るまで完璧にする
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FARの勉強の前に簿記2級までは日本語で理解する
こちらの記事でも書いていますが、ゼロから英語で会計を学ぶのは非常に効率が悪いのではないかと思っています。そのため、簿記2級までは事前に勉強して、日本語で理解をしておくことをオススメします。
FARは、最終的には「各取引の仕訳を理解しているか、暗記しているか」が問われています。これはMCでもシミュレーションでも同じです。この仕訳の大きな流れは日本語でも英語でも同じです。
そうであれば、日本語で理解しておき、英語で置き換えるといったほうがはるかに効率的なプロセスだと思われます。
常に仕訳をイメージしながら問題を解く
上の項目で書いたとおり、FARは「仕訳に始まり仕訳に終わります」。もちろん問題では直接仕訳を聞かれている場合でないことも多いです。
しかし、常にこの取引の仕訳は借方(Debit)はこの勘定で、貸方(Credit)はこの勘定と、頭の中でイメージしながら、問題を解いていくことが大事です。逆に仕訳さえしっかりと理解できていれば応用の効いた問題でも必ず解けます。
細かい論点を正確に把握する
FARでは一つの分野の中に多くの論点が含まれています。例えば「Lease」なら「Capital Lease, Finance Lease, Operating Lease」など様々な問題が一つの分野から派生します。
このときに苦手な問題と出会ったら、「どの項目のどんな問題か?」を正確に把握しましょう。
例えば、「Finance Lease」の借り手側の会計処理が苦手で理解が不十分なのに、大きく「Leaseが苦手」と考えてしまうと、なんとなくLease全体を復習してしまいます。
これは非常に効率も悪い上に、広い範囲で苦手意識を持ってしまいます。理解できていない箇所が何なのかは正確に理解できるようにしましょう。
政府会計とNPO会計は費用対効果が大きい分野
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政府会計とNPO会計は、学習範囲に比べて、他の項目よりも出題数が多い論点です。政府会計とNPOは「分かる」レベルではなく、「得意」と言えるレベルまでもっていきたいところです。
政府・NPO会計は、通常の論点の応用のような言われ方をしますが、そもそも会計の基準が大きく異なっています。
一方で、問題で問われることはこの基準に沿った基本的なことが中心なので、問題の難易度自体はそんなに高くはないはずです。
通常の企業会計と知識が混合してしまう点が難しいように見せているだけです。もう一度書きますが、「問われる内容は基本的な知識」です。
難易度の高い論点とは考えず、一つ一つ知識を詰めていけば必ず得点源になります。
【参考ページ】
USCPAについてお伺いしたいことがありコメントしました。
1. 運営者さんはプロアクティブを利用されて合格されたとのことですが、具体的にプロアクティブの教材とMC問題などをどのようにして利用して勉強されましたか?またMCで解説をみても分からない問題をどう対処されましたか?
2. 現在プロアクティブを利用しているのですが、問題解説が短すぎるのが多く (正解の理由や他の選択肢が間違っている理由が省かれてるのが多く)、苛立つので、予備校をアビタスに変えるか考えています。予備校を替えずともオークションで数万円で教材/DVDを購入するのも考えているのですが、管理人様は予備校を変えることをどう思われますか?
3. CPA合格までにどれくらいの時間をかけられましたか?各科目ごとに教えて頂けますと幸いです。
よろしくお願い致します。
>L様
コメントありがとうございます。
1.基本的には問題集(授業で使われているテキスト内の問題とweb上の過去問)の問題を自分で解いてみて、解説を読んでも理解できないところのみ授業も見てみるという流れで勉強をしていました。また解説を読んでもわからない場合には、英文でネットで検索をしてみたりしていました(プロアクティブではありませんが、アメリカのサイトやブログで類似する問題を解説しているものが多々あります)。プロアクティブの解説は明らかに不足しているので、難しい問題によっては割りきって諦めてしまうことも一つの手かとは思います。
2.解説が短い、他の選択肢が間違っている理由がなく、困るのはのは非常に共感します。私は友人がTACで使っていた参考書・問題集(BECKER)を見たことがありますが、この問題集は解説も十分で問題の幅も広い(基礎レベルから試験以上のレベルまで)ため、そのような問題集を利用するのはアリだと思います。予備校を変えると費用的にも大きく、単位試験もやり直しとなる可能性があるため、個人的にはあまりオススメできないのかなとは思いますが、プロアクティブがどうしても苛立つという場合には変更も考えるべきかと思います。
3.私は約4ヶ月間勉強をして、幸いにも4科目一度で合格をすることが出来ました。REGなどはギリギリだったので、運の要素が大きかったですが…。
私は現在プロアクティブで学習しているのですが、FARでの過去問に解くにおいて、全く講義では取り扱っていない問題が多々あると思うのですが、そういった範囲についてはどう対策したのでしょうか?
過去問以外に何を解いたかも出来るだけ具体的に教えていただけたら嬉しいです。
コメントありがとうございます。全く講義で取り扱っていない問題もあって困ったことは私もありました。具体的な論点については覚えているわけではありませんが、個別に分からないところはインターネットで検索をして、理解するようにしていました。あるいは一度だけプロアクティブに直接電話をして聞いてみたことがありました。
また解いたのはプロアクティブの過去問だけです。プロアクティブに不安があったため、ほかにもやったほうがいいんじゃないかと心配な気持ちもありましたが、他に手を出すよりもとにかく反復練習でそれだけを解くようにしていました。