効率的・効果的な昼寝は格段に能率を高める
昼寝の重要性が見直されている。
欧米の企業では、「シエスタ」として、短時間の睡眠の習慣が昔から生活に組み込まれていたということもあり、企業としてもその重要性を認識してたが、最近では日本でも、ベンチャー企業などを中心に昼寝のための個室やスペースを確保している企業も多くなっている。
私も、気づけば高校生のころから昼寝を習慣としていて、10年以上は続けているため、自分の習慣の中でも非常に長く続けているものだ。
最近言われているような科学的な見地から昼寝の大事さが言われる前から続けていたが、当時は「眠いから寝ていた」という生理現象に任せただけの習慣だった。
ただ、結果的には知らず知らずのうちに、勉強でも仕事でも自分の生産性を高めることになっていた。
色々と試行錯誤をしながら、昼寝をしていたので、ここではいくつかポイントを紹介したい。
1.コーヒーを昼寝の前に飲むか、後に飲むか
昼寝に関心を持つ人は、大抵コーヒーやカフェイン飲料の飲み方にも関心がある人だと思う。コーヒーを何杯まで飲んでよいのか、睡眠に及ぼす影響はどうなんだ、とかよく調べていた。
そして、昼寝の前に飲むべきか、後に飲むべきかという問題も非常に気になっていた。
個人的にはコーヒーそのものが好きなので、昼寝から目覚めて頭がまだ冴えない状態でコーヒーを飲むのが好きだった。朝、起き抜けに飲むコーヒーがおいしいように、昼寝の後にももう一度そんな感覚が得られたらラッキーだと。
昼寝の前後でコーヒーを試して思ったが、やはりコーヒーを飲んでから昼寝をする方がベターだ。
カフェインを摂取してから身体に回るまでには10~20分程度かかるため、昼寝の前に飲むと目覚めたときにすっきりして起きられる。よく言われる方法だけども、個人的な体験からもその通りだと思う。
昼寝の後に飲むコーヒーもおいしいが、そもそも昼寝は仕事の能率を上げるため、と割り切るのであれば、ここでは我慢して、コーヒーを飲んでから昼寝をすることをオススメしたい。
アイスコーヒーだとカフェインの回りが遅く30分程度必要となるため、寝るタイミングに合わせてホット・アイスを選ぶのが良いように思う。
2.昼寝の時間は10分か、30分か
多くの書籍で昼寝は30分以内、と言われている。30分以上寝てしまうと、深い睡眠となってしまい、起きたときに頭がボーっとしてしまうためだ。
ではどの程度の昼寝時間とするのがベストなのか。
個人差はあるが、昼寝の時間は10分で十分だ。10分以上寝ても「よりスッキリする」ことはなく、同じ程度なのであれば、10分でOK。
ただし、ここでの昼寝は前日の夜にしっかり寝れた場合であって、前日の睡眠時間が短くて朝から眠気が取れない場合には、30分、場合によっては1時間程度昼寝を取ることもある。
睡眠不足は、アルコールを摂取したときと同じレベルまで集中力が低下するというデータもあり、多少長めに睡眠時間をとったほうが個人的には良いと思う。
3.昼寝の姿勢
これは完全に好き嫌い、寝やすいかどうかという好みの問題でもあるが、机にうつぶせになって寝ることが多い(学校のときには物理的に横になったりすることが難しかった)。
横になって身体を休めて昼寝をしたほうが良いという記事も見かけるため、横になることが出来るのであれば、そのほうが良いのかもしれない。
4.週末も昼寝の習慣を継続
週末は一日の生活リズムが平日と大きく異なると言う人も少なくないと思う。寝坊をする人だけでなく、定期的に何らかの活動に参加している人の場合、平日と同じ様なタイミングで昼寝をとることは難しいかもしれない。
ただ、週末も有意義に時間を活用するためには、やはり昼寝を取り入れるべきだ。
5.昼ごはん・ランチの後にすぐ寝るべきか
昼ごはんを食べた後には眠気が襲ってくるため、昼寝を取りましょう、ということもいわれるが、個人的にはランチの直後には眠気はこなくて少し時間を置いてから眠気がくる。
12時からランチにいき12:30に食べ終わって、13時までオフィスに戻って一息つく。このときには眠気がこないのに、13時以降で仕事をし始めると急激な眠気が襲ってくるというのが典型ではないかと思う。
そのため、お昼休憩の時間が決まっている人は、ランチは極力早めに食べてしまってお昼の間に仕事(あるいは個人的な勉強でも良いかもしれない)に少しだけ着手する、そして眠気を誘発して、13時まで寝てしまうというのが理想だ。
6.午前・午後ではなく睡眠の前後で一日を分ける
通常スケジュールを立てるときに、12時を区分として、午前と午後で分けて考えることが多い。
ただ、仕事や勉強を組み立てるときには、頭が冴えているときにやるべき仕事なのか、あるいは単純作業のように頭が疲れているときに優先的に処理してしまうべき仕事なのかを分けて考える必要がある。
そのため、午前・午後という区分以上に、昼寝の直後頭が冴えている時間をうまく活用するために、仕事の内容・優先度と合わせて、頭の冴え具合を踏まえて組み立てることがオススメ。
7.眠いときに寝るのが大事
またランチの直後に昼寝をするかどうか、という点とも関わるが、昼寝において大事なのは、時間的に許すのであれば「眠いときに寝る」ことが一番大事だと思う。
電車や車などの移動中に、身体が揺られて眠りに落ちたとき(特に寝ないように我慢した後)は短い時間でもすごい深い眠りに落ちて頭がスッキリした経験があるはず。
同じように、日ごろの昼寝においても、眠くなるまでは我慢してしまって、少しでも眠気を感じ始めたら寝てしまう、というのが最も効率的・効果的な昼寝の方法だと思う。
8.昼寝の時間が取れないときに
昼寝の時間が取れない、あるいはランチ後であっても眠くならないなどの場合には、目をつぶって休むだけでも頭がスッキリすることは間違いない。
昼寝の時間が十分に取れないときの代替策としてはオススメだ。