頭の良さとは記憶力、論理力、回転のスピードの三つに分解される

頭がいい。

これはアリストテレスが生きていた古代ギリシャの時代から、目まぐるしく技術が発達し、次々と環境が変わる現代においても、極めて重要なスペックである。

小学校に通い始めることには、子供であっても当然勉強による物差し、評価は捨てきることが出来ない。小学校というコミュニティでは、男女ともに運動が出来ることが最も大事でポジションを確立する能力ではあるが、年齢が上がるにつれて、徐々に頭の良さは重要度を増してくる。

 

物心ついたときから頭の良い悪いとは切って切り離せない環境で生きていることになる。

 

頭がいいということは、頭で考える力があるということだが、この力は3つに分解することが出来ると思っている。

記憶力、論理力、回転のスピードだ。

 

記憶力。最もベーシックな能力

記憶力が良く、昔の物事などを明確に覚えている人はやはり頭がいいように見える。

特に受験という競争の中で図られる能力の大半はこの記憶力であり、事前に勉強したものをペーパー試験で吐き出すというのは、記憶力のみが試されている。

高校生ぐらいまでは、この記憶力が良ければ「頭がいい」というキャラに見られる。

 

有名大学出身なのに仕事が出来ない、などという評価をされてしまう人は、「記憶力は良いけれども、論理力が弱い、頭の回転は速くない」という人かもしれない(頭のよしあしに限らず、人への伝え方が悪いなどいわゆるコミュニケーションに難がある人もいて、これは全く別の問題だ)

 

論理力。「だから」「なぜ」でつながりが見える

論理力は、ペーパー試験などの中では現代文や小論文などで判定することは出来るかもしれない。

論理力が高い人は、前提となる出来事から、「これが起きるということはこういうことだ」「さらにこういうことが予想される」「その背景はこれだ」と考える力が強い。

一つの出来事からその前後の文脈を把握することが自然と出来てしまう。

 

ディベート、もっと日常の中では口論をしたときに、強敵となる人とも言える。

 

受験勉強のように、ゴールが決められているわけではない仕事や研究を行う場合には、現状を把握して、適切なゴールを設定し、逆算で何をすべきか考える、というプロセスが求められる。論理力がある人間は、このように縦の線で物事を考えて行動に落とし込むことが得意な人が多い。

 

頭の回転が速い。瞬時に複雑な物事を把握

「頭の回転が速い人」という表現も良く使われる。議論などで、誰かの発言などに対して、他の人が気づかない視点で切り替えしをする場合や、複雑な議論で論点が複数ある場合に、瞬時にポイントを把握して、整理することが出来る人。

一般的に「頭がいい」といわれる人は、このタイプが多いように思う。

また完全に肌感覚になるが、幼少期を海外、特にアメリカで過ごし、小さいときから議論をすることに慣れている人は、やはり頭の使い方にも慣れているのか、頭の回転が速いなと感じる人が多いようにも感じる。

 

「地頭が良い」とは

近年は「頭が良い」に加えて、「地頭が良い」という表現が良く使われるが、この地頭、というときには論理力の高さと頭の回転の速さの二つの能力が求められていると整理できる。

過去のことを良く覚えているだけの人ではなく、その場その場の現状に合わせて、論理力から推測される適切なゴールや目標を見据えて、周りの人とも議論が必要となるタイミングでは、議論を通じた結果としての総意がおかしな結論とならないように調整しつつ、仕事や研究を進めていける人といえる。

 

コンサルティング会社などで求められる人材の特徴として「地頭が良い人」があげられることが多いが、コンサルティングという仕事を考えれば当然必須となる能力だろう。

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