任天堂の決算。2018年3期は売上高1兆円超。Nintendo Switchの大ヒットが貢献

2018年3期決算は売上高1兆円超。Nintendo Switchの大ヒット

スマホゲームやソーシャルゲームなど、かつてゲームといえば家庭用ゲーム機だった頃から考えると、任天堂の主戦場は大きく変わってしまいました。

それでも2018年の任天堂の売上高は前期比で2倍以上となる1兆円超を果たし、改めて強い底力を見せています。

決算期 2016/03期 2017/03期 2018/03期
売上高合計 504,459 489,095 1,055,682
営業利益 32,881 29,362 177,557
経常利益 28,790 50,364 199,356
当期純利益 16,505 102,574 139,590

 

売上高は1兆556億円、営業利益は1776億円、当期純利益は1,409億円。収益力も利益水準も文句なしですが、この内、75%以上は海外売上高で海外でお金を稼いでおり、非常に立派な数字ですね。

マリオをはじめ、任天堂が有するブランドは、日本が誇るソフトな文化の一つといっても全く過言ではありません。

 

バランスシート・キャッシュフローは文句なしの健全性

バランスシートにおいても、1兆6337億円の総資産のうち、7446億円と40%以上が現預金であり、自己資本比率も80%を超えるなど、大企業の中でもピカピカの健全性を有しています。

キャッシュフローも営業活動で稼ぎつつ、配当金(財務CF)を支払い、投資CFからは有価証券の売買を通じた収入を得ています。

 貸借対照表
 資産合計 1,296,902 1,468,978 1,633,748
流動資産合計 1,021,135 1,140,742 1,276,764
 固定資産合計 275,766 328,235 356,984
 負債合計 136,001 218,005 310,173
流動負債合計 98,437 184,109 278,076
固定負債合計 37,563 33,895 32,097
 純資産合計 1,160,901 1,250,972 1,323,574
現金・預金 570,448 662,763 744,555
短期性有価証券 338,892 283,307 243,431

 

 キャッシュフロー計算書
営業活動によるキャッシュフロー 55,190 19,101 152,208
投資活動によるキャッシュフロー -71,740 69,518 61,387
財務活動によるキャッシュフロー -2,996 -14,435 -61,311
フリーキャッシュフロー -16,550 88,619 213,595

 

2019年の今期見通し

ダンボールを組み合わせて遊ぶNintendo Laboの発売に加えて、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズが販売される見込みであり、有力ゲームタイトルが投入される予定です。(Nintendo 64が発売されたときも、スマブラのヒットでゲーム機をわざわざ買ったという家庭も多かったように思います。懐かしい)

 

任天堂の株価・株主

好業績を反映して、2017年以降右肩上がりで株価は伸びてきました。一時的に2018年の決算前後から一時的に足踏みをしている状況ですが、事業そのものは堅調でソフトで外貨を稼ぐ有数の企業のため、まだまだ事業そのものに成長余力はあると思われます。株価も一段と高くなってもなんら不思議はないですね。

 

株主については主要株主はおらず、JPモルガンなど金融機関が保有していますね。3位株主として、地元の地銀である京都銀行が名前を連ねていますが、任天堂そのものは今はキャッシュリッチすぎて借入金も全くない状態のため、京都銀行も銀行取引は少ないのではないでしょうか。

 

任天堂の平均年収(2017年)

 

任天堂の従業員の平均年齢は38歳で平均年収は928万円。やっぱり規模も違うため、今乗りに乗っているスマホゲームの開発企業などよりも従業員の給与はいいですね。

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