ミクシィ(mixi)決算状況:売上高・営業利益は減収減益
国産のSNSとして一世を風靡したmixi。一時は低迷していたものの、その後SNSゲーム事業に参加し、モンスターストライクの大当たりで業績は一気に回復、成長を遂げました。
そんなmixiもその後のヒット作は続かず、2018年3月期は減収減益での着地。とは言うものの、売上高・利益ともには微減であり、営業利益率は38%とIT業界の中でも超高収益の体質を維持しています。
チケットキャンプ(チケットフリマサービス)が業務を停止したことで、約80億円近い特別損失を計上。小さくない金額ですが、今のmixiの財務体質、収益力で考えると、会社全体としてはほぼ影響がない状況ですね。
決算期 | 2014/03期 | 2015/03期 | 2016/03期 | 2017/03期 | 2018/03期 |
売上高合計 | 12,155 | 112,918 | 208,799 | 207,161 | 189,094 |
営業利益 | 480 | 52,686 | 95,033 | 89,008 | 72,359 |
経常利益 | 263 | 52,706 | 94,798 | 88,472 | 72,717 |
当期純利益 | -227 | 32,966 | 61,022 | 59,867 | 41,788 |
(単位:百万円)
ミクシィの財務状況・CF状況は健全そのもの
財務状況はぴかぴかですね。資産のほぼ90%がキャッシュで溜め込んでおり、あとはこの現金をどうやって事業の投資に活用していくかが気になるところ。キャッシュフローも営業CFから配当を支払い、残りは現預金がジャンジャンたまってます。財務的な観点からはきれいでシンプルすぎるBSで面白みがないくらいですね。
決算期 | 2014/03期 | 2015/03期 | 2016/03期 | 2017/03期 | 2018/03期 |
資産合計 | 26,492 | 104,178 | 165,039 | 176,974 | 192,123 |
流動資産合計 | 21,917 | 83,370 | 143,190 | 154,130 | 172,256 |
固定資産合計 | 4,575 | 20,808 | 21,848 | 22,844 | 19,866 |
負債合計 | 4,065 | 50,608 | 43,548 | 26,444 | 21,688 |
流動負債合計 | 4,046 | 50,608 | 43,465 | 26,300 | 21,641 |
固定負債合計 | 19 | 83 | 143 | 47 | |
純資産合計 | 22,427 | 53,570 | 121,490 | 150,529 | 170,434 |
株主資本等合計 | 22,422 | 53,566 | 121,485 | 150,525 | 170,430 |
現金・預金 | 17,818 | 65,413 | 126,316 | 134,278 | 156,190 |
(単位:百万円)
先日見たスマホゲーム開発のアカツキと同じように多額のキャッシュを有しており、どのように活用していくかが今後のポイントですね。
mixiの平均年収・平均年齢
2017年時点のもので、平均年収は695万円。平均年齢は32歳。高収益企業だけあって、高めの水準の年収ですね。
mixiの株主構成
大株主は東大在学中にmixiを創業したことでも有名な笠原健治氏。いまだに46%の株式を保有しています(時価ベースで約1,300億円。日本の長者番付でも出てきますね)