ライザップのCOOに元カルビー社長の松本氏が就任。2018年の決算も売上高も40%超の成長と絶好調

今急拡大を続けるライザップがCOOに元カルビー社長の松本氏が就任することを発表しました。2018年の決算も売上高も増収増益で順調なライザップですが、まだまだ成長志向は止まらないようです。

松本晃氏の経歴

松本晃氏は京都大学を卒業後に伊藤忠商事へ入社。その後、ジョンソン・エンド・ジョンソンに入社。日本法人の代表取締役社長、最高顧問を経て2009年にカルビーの代表取締役会長兼CEOに就任。そして、2018年6月にライザップグループのCOO(最高執行責任者)となる予定。

 

商社マンとして、キャリアをスタートして、その後は大企業の経営者として企業経営の舵取りを行ってきたピカピカのキャリア方なので、今回のライザップは意外な選択肢のようにも見えました。

 

しかし、ライザップは近年様々な事業を行う会社のM&Aを積極的に行い、急拡大している企業であり、ダイエットのためのプライベートレッスンの企業ではなくなってきています。3年後には売上高を二倍にする目標を抱えている一方で、買収した企業の手入れも行わなければいけない。そんな攻めと守りの両面が必要な今のライザップを面白いと思ったのでしょうかね。

 

ライザップの過去の買収・M&A実績

ライザップは異業種だろうが非常に買収に前のめりの会社であり、ベンチャー企業の中でも異質な会社でもあります。買収を駆使して倍々ゲームで売上高を伸ばしていく手法はかつてホリエモンが率いていたライブドアとも似ているように思われます。

 

2013年には家具・インテリア雑貨などを取り扱う上場企業であるイデアインターナショナルを買収。情報誌の発行を行うぱど、出版業の日本文芸社、注文住宅のタツミプランニングなど、ダイエット事業とはまるで無関係のようにも見える事業をわっさわっさと買いあさっています。

 

明確な結びつきは見えませんが、今後有機的に結びつき、大きなシナジーを発揮して、ライザップグループが大きく成長することにつながるのでしょう。

 

もちろん3年間で売上高倍増を掲げている以上、今後もまだまだ買収に積極的なのだと思います。

 

ライザップの売上高

2018年3月期の決算も先日発表されていますが、売上高1,362億円、営業利益136億円、当期純利益93億円と増収増益。非常に順調な様子ですね。

買収を通じて様々な事業セグメントが出来ましたが、セグメント別の売上高は下記の通りとなっています。

 

1.美容・健康:686億円

2.アパレル:279億円

3.住関連:297億円

4.エンタメ:120億円

 

実際の売上高としての数字は、やはりダイエットを中心とした美容・健康の本丸のセグメントが牽引をしていますが、今後は他の事業も伸びてくるのでしょう。

 

ライザップの株主構成

ライザップは創業者である瀬戸健氏が約30%、奥様の瀬戸早苗氏が約5%、瀬戸氏の資産管理会社CBMが35%と、実質的には7割近くを瀬戸氏が保有するオーナー企業です。

カルビーとの提携などもあるかもしれませんが、創業者かつ代表者が株式も含めて握っているため、すばやい経営判断と柔軟な買収を仕掛けて来れたことは間違いないので、まだまだ瀬戸氏が筆頭株主のポジションを維持して会社の成長にドライブをかけてほしいですね。

(現時点のライザップの時価総額は約4,370億円のため、瀬戸氏の個人資産は3,000億円を超える見込みであり、まさにジャパニーズドリームを達成してる方ですね)

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