USCPAの勉強で合格した単位の失効を必ず避けるべきこれだけの理由

USCPAの勉強で合格した単位失効を必ず避けるべきこれだけの理由

USCPAの試験における単位失効

USCPAは四科目の単位を受ける必要がありますが、一定期間内にすべての科目を合格しきらないと合格した科目も失効してしまう残酷な制度になっています。

そのため、一つの科目を受かった段階から一気に全科目の合格まで走りきる必要があります。わざわざ失効してもいいと考えながら勉強をしている人はいないと思いますが、ここでは何が何でも失効を避けるべき理由をお伝えします。

 

基本の理解が悪くなり、圧倒的に合格率が下がる

失効をしてしまった場合には、同じ科目をもう一度勉強する必要があります。人は同じことをもう一度覚えるときには当初よりも知的欲求が満たされづらいこと(そしてこの試験の場合にはなぜもう一度やらなきゃいけないんだという不満を感じること)で、同じことでも覚えが悪くなります。

もちろん一度合格をしている内容をもう一度勉強するわけなので、元々理解が出来ていなかったわけではないですが、「もう理解しているはずだ」という前提で勉強に臨むことになるため、「分かった気になって終えてしまう」恐れがあります。

中途半端な理解では、試験会場で選択肢を見たときに判断が曖昧になり、当初試験を受けたときよりも苦戦をするということが大いに考えられます。

同じ科目を、前回の勉強と同じ程度に集中力を持って勉強することができれば大きな問題はありませんが、普通の人はそれが出来ません。

 

少し状況は違いますが、司法試験や公認会計士試験など、最難関と言われる試験では何度も試験に落ちてしまい、何年間も勉強をし続ける人も多くいます。

予備校講師からみて、このような状況に陥る人の共通点としては、「基本・基礎の理解が不足している」ということのようです。基本が分かったつもりになって応用編や細かな内容ばかりに目が言ってしまい、結局何度受けても同じようなところで躓いてしまいます。

これは気持ちとしてはわかりますよね。回数を重ねれば重ねるほど次は落ちることが出来ないという気持ちになり、もっともっと細かくて他の人が出来ないところもしっかりと出来るようにならなければという考えに陥ってしまうのではないかと思います。そのときに、やっぱり基本が大事だから基本を押さえようと切り替えることは至難の業だと思います。

 

ここでは、試験に受かっていないわけではなく、一度受かった試験をもう一度勉強するという状況なので、少し前提は異なりますが、もし一度目の勉強の際に基本的な内容が不確かな理解のままで幸いにも受かってしまっている状況なのだとしたら、二回目以降の合格率は大きく低下してしまうかもしれません。

 

勉強量の多いFARを再勉強する地獄

USCPAの勉強を始めた殆どの人がFARから勉強し始めることが多いです。最も基本的な簿記の内容から入るため、FARをすっとばして、BECやREGなどはなかなか全体像が理解しづらいため、妥当な選択です。

そのため、一番最初に試験を受ける可能性が高いのはFARであり、科目に合格して失効期限が最も早く来る可能性が高いのもFARとなります。もちろんBECも並行して勉強していて、FARは落ちてしまい、BECだけ受かっているということもあるかもしれませんが。

人によって科目の好き嫌いがあり、理解や暗記のしやすさには差がありますが、USCPAの四科目で言えば、FARとREGはAUGとBECと比較して、圧倒的に勉強量(暗記すべき量)が多くなります。

そのため、ようやく受かったFARが失効してしまうと、二度目の勉強とは言え、やはりそれなりの時間は必要となり、全体の合格までまた時間を要してしまいます。FARのあとに、別の科目が受かっていて、次の失効期限が迫っているという状況も大いに考えられます。

 

余計な勉強時間と追加費用

当たり前ですが、本来であれば不要な勉強時間が必要ですし、予備校によっては期間が決まっているため、追加の費用が必要となる可能性もあります。

受験勉強中は、一日でも早く受かってしまいたいと思いながら勉強するわけなので、3ヶ月・半年勉強期間が伸びるというのは、精神的にもしんどい状況ですよね。

 

全科目合格へのモチベーションが下がる

今までの理由による結果とも言えますが、全科目合格へのモチベーションが大きく下がってしまいます。一科目だけならともかく、二科目失効となった場合には、それを挽回するのは非常に難しいと思います。

FAR、AUG、BECの三科目に合格したのに、REGがめっぽう苦手で全く勉強がはかどらず順調に合格することが出来ず、ついにはFARとAUGが失効を迎え、そのままUSCPAの勉強を断念したという人も聞いたことがあります。

私自身もそうでしたし、勉強方法としてはREGを最後に残すのは勉強のプロセスとして決して間違いではないと思いますが、REGは好き嫌い(というよりも暗記の得意不得意)が大いに出てしまう科目です。私も苦しめられました。

REGだけではないですが、残り一科目という状況になっても決して油断せずに、そのまま走りきって全科目合格という当初のゴールまで走りましょう。

 

一科目が合格したタイミングが本当のスタート

一科目が合格してからが本当のスタート、というと言い過ぎかもしれませんが、そこからいよいよ客観的なカウントダウンは始まってしまいます。ぐずぐずと勉強をしている訳にはいきません。

一つの科目でも失効してしまったら二度と合格はできなくなってしまうという気持ちぐらいでも良いかもしれません。

 

科目合格に気を取られずにささっと頭を切り替えて、次の科目に向かってしまいましょう。

とにかく、合格した科目の失効という状況はUSCPAの試験勉強においては避けるべきです。

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