TEDが英語の学習にうってつけというのはTEDが出来てまもなくの頃から言われますね。
昔はスピーチ内容の原稿もありませんでしたが、現在は様々な言語で字幕もあり、さらにスピーチに合わせて、原稿内のどこが読まれているかまでハイライトで分かるようになりました。
TED Ideas worth spreading : https://www.ted.com/
リスニングに使いやすい教材であるのは間違いありませんが、それだけではないんです。
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TEDの学習といえばリスニングと思いきや…
私も海外に来る前から、リスニングの練習として長年使っていました。海外に来てからも移動時間などで聴き続けていたため、5年以上も利用しています。
しかし、海外に来てから、いつになってもTEDが楽に聞けるようにならず、どうしたらもっと効果的にTEDを利用できるかを模索していました。
そんな中で、最終的には次のようなやり方でTEDを利用するようになり、その結果リスニングだけでなく、リーディングやスピーキングなど英会話の学習にも効いてきました。
TED勉強法①まずは原稿(Transcript)を読む(リーディング)
リスニングの前に一度原稿に目を通す
え、いきなり読むの?と思われる方もいるかもしれません。
リスニングのトレーニングではまずは一度何も字幕を見ないで、ましてや原稿を見ないで聞いてみなさいと言われることが多いはずです。
しかし、TEDのスピーチ内容は専門的となることが多く、最初から何を言っているのか掴めないということも多々あります。
一般的には使われない学術用語なども出てくることがあります。そのような中で聞き取りをしようとしても、全く理解は進みません。
リスニングで慣れない単語を聞いた時、脳は必死で知っている単語の中から近い音の単語を探り出そうとします。
しかし学術用語のようにそれまで出会ったことのない単語は当然見つかりません。
そのため、まずは原稿を一気読みして下さい。
話すスピードと同じ早さで読む
この時、出来れば話されるのと同じスピードで読めるように努力して下さい。
最初は、英文を読んだ後に理解が追いつかず、頭の中で意味を咀嚼するために時間がかかってしまいますが、話されるスピードで理解できなければ聞けるようにはなりません。
これはリーディングの速読の練習にも繋がります。
一文一文単位では正確に理解できなかったとしても、とにかく後ろに戻らず、前へ前へ進んでスピーチと同じ時間で原稿に目を通して下さい。
もちろん初めてであった単語や表現は印をつけて、読んだ後に調べて確認をして下さい。想像以上に知らない表現が使われていることが分かります。
そんな中では聞いても理解できないのは当然です。
TED勉強法②原稿や字幕を見ないで聞く練習(リスニング)
その後、原稿や字幕を見ないでリスニングを行って下さい。一度読んだにも関わらず、理解できない箇所、聞き取れない箇所は多くあると思います。
そのときは、原稿に戻り、どの部分が理解できなかったのかを印をつけておきます。
聴き終わった後にはなぜ理解できなかったのかを振り返りましょう。
簡単な表現だが瞬間英作文などで出会っておらず、不慣れだったのか、そもそも知らない表現だったのか。
そしてその後は何度何度も繰り返し聴きましょう。分からないところがあれば、その都度原稿に戻って確認をします。
TED勉強法③原稿で瞬間英作文の練習(スピーキング)
現在は、多くの動画で原稿は英語・日本語の両方で提供されています。
そのため、日本語の原稿に基づいて英語の瞬間作文を行ってみてください。
②のステップで英文を何度も聞いているので、量は多いですが、そこまで難しいことはないはずです。
不慣れ出会った表現は特に重点的に練習をして、一つ一つ身体で表現を覚えていってしまいましょう。
瞬間英作文のやり方はこちらで紹介しています。ここでは書籍の代わりに原稿を使っての瞬間英作文になります。
結論:TEDを使って、総合的な英語力を鍛えられる!
①〜③のステップで、ライティングを除く英語力は総合的に鍛えられます。
TEDで出会った英文を自分が使えるレベルにまで身に付けられるよう、ぜひ③のステップまで繰り返し、練習してみてください。
尚、TEDは15分前後の動画が多いですが、①〜③まで繰り返すのには結構な時間がかかります。
そのため、いろんな動画を見たくなる気持ちもありますが、自分が選んだ動画を使い込んで、もう覚えたと思うまではその動画に集中しましょう。