英語の学習をされている中で、今までと少し違うアプローチとして瞬間英作文をこれからやってみようと思われている方も多いと思います。ここでは瞬間英作文の参考書選びと学習法について書いています。
瞬間英作文に向いてる参考書とは?
瞬間英作文の具体的な学習方法ですが、この瞬間英作文のための参考書も多く販売されているため、そのうちの一つを購入して始めれば良いと思います。
他の学習方法の中でも述べている通り、一冊の参考書を繰り返し何周もすることが大事なので、参考書自体は長く使えそうだというフィーリングで決めて下さい。参考までに私が使用していたのは下記の書籍です。
会話できる英文法大特訓
英語の参考書の中で、簡単すぎたり、難しすぎたり、レベルが合わないことは多くあるかと思います。あるいは実用的でない文例が多くあまり役に立つ気がしないということもあります。
会話できる英文法は、まさに「ちょうどいい」レベルです。文例もだいぶ日常生活の中で自然な文が多いと思います。
さらに片方のページを隠すことが出来る小さいシートが着いており、使い勝手が良かったです。私はこの書籍から瞬間英作文の学習をスタートしました。
英語構文基本300選 (駿台受験シリーズ)
受験の時に大変お世話になったこともあり、駿台300の書籍も文法の復習も兼ねて始めました。受験英語では定番の一冊ですね。網羅的に様々な文法を使っているので、ボリュームはありますし、一文一文のレベルも会話できる英文法と比べると飛躍的に難しくなります。ですが、間違いなくやってよかったと思える一冊であり、10周近くは読み込んだ気がします。
まずは会話できる英文法から始めて、物足りなくなってきたら駿台300へ移るのも良いかと思います。
尚、瞬間英作文の概念の提唱者である森沢 洋介さんが「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」という書籍を出されております。少し実用的でない文が多いかなという気がして、私は会話できる英文法を使いましたが、こちらも瞬間英作文では定番となってます。
瞬間英作文に近道なし!何度も読み込むべし!
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①学習方法は日本語文を見て②即座に英文に翻訳する③英文で確認。
これに尽きます。このシンプルな学習法で何周も繰り返します。
一周目の最初は簡単な英文であっても時間がかかります。私は想像以上に出来なくて少し落ち込みました。落ち込んでも仕方ないので、気にしないでとにかく量をこなして下さい。
英文で自分で組み立てた英語と確認をしたら、その後5回は英文を読み、口が覚えるようにします。「頭で」ではなく「口で」覚えます。日本語を見たら瞬時に頭のなかで文を組み立てられる思考のプロセスを作ることを目指すためです(英文を丸々暗記するのとは少し違いますが)
1ページが終わったらもう一度ページ内の英文をすべて1回読みます。
同じ文章に高い頻度で触れることが非常に大事です。そのため、間違った文章や分からなかった文章はそのときに10回も20回も一度に読むのではなく、5回程度で次に進んで下さい。そして間違えた翌日にもう一度間違えた文章に触れるように学習サイクルを早く回す必要があります。
上記で紹介した私が使用していた書籍は文法毎に各章に分かれています。そのため、例えば1〜10章を入念に読み込み一日1章づつマスターしていこうというのではなく、1〜10章を速いスピードで読み、毎日1〜10章に触れるといった方が覚えが早いのは間違いありません。
前者の場合には、もう一度同じ文章に触れるまでに10日かかってしまい、前回やったことを忘れ始めてしまい、学習の定着が悪くなってしまいます。
何周も繰り返すともちろん飽きも感じますが、無意識で文章を構成できるくらいまでやり込む必要があります。
※もし瞬間英作文で用いられているような文法がわからない場合には、文法の解説書を先に読むことをお勧めします。瞬間英作文に適した参考書は文法の文型などについて詳しくコメントが記載されていないので、しっかりとした文法の理解の前では学習効果が非常に薄くなってしまいます。
使用頻度の低い文型はとばしてよい?
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一般的な参考書の中では、全ての文法を網羅しようとするため、使用頻度が低い文型や文法も含まれています。中にはまず自分ではこのような表現を使わないだろうというものもあると思います。例えば強調構文や倒置法、仮定法などです。
上で紹介した駿台300の中ではよく目にすることがあるかとも思います。
私は優先順位はもちろん低いですが、そのような表現も含めて瞬間英作文を行って下さい。選り好みせず、参考書に掲載されている文は瞬間英作文で身体で覚えてしまうことをお勧めします。
仮に自分が使用頻度が低いと思った表現・文法があったとしても、英語に親しんでいる方々はそのような表現を案外使ったりするものです。そのときに表現・文法に慣れていないとリスニングで瞬時に理解することが難しくなってきます。リスニングのための瞬間英作文でもあります。
瞬間英作文はリスニングも驚くほど向上する
リスニングは驚くほど向上します。瞬間英作文をしっかり続ければ必ず実感できます。何度も口に出して身体で覚えた表現は耳から入ってきた場合も、頭で理解する、文法を確かめたり日本語に翻訳したりという作業を経ることなく、身体で理解をすることが出来ます。
例えば「I have to」と聞こえてきた時に、「しなければいけない」と頭のなかで日本語で置き換えることなく、ぼんやりと「義務的なイメージ」を頭の片隅で意識した上で、次の文章を聞くことが出来ます。もし続く文章の表現が不慣れであった話だとしても、その部分の理解に集中できるようになります。
「英語を英語で理解すること」が重要と英語学習ではよく言われますが、このことか!と瞬間英作文を通じて感じることが出来ます。