USCPA(米国公認会計士)を勉強することを通じて英語と会計の両方が学べるという書き方をされていることがあります。
USCPAの勉強の中では問題を解くためひたすら英文を読むことになるので、両方学べるということに間違いはないのですが、両方学べるから一石二鳥のような表現には非常に違和感を感じます。
それはUSCPAはあくまでも会計の試験であり、USCPAの勉強に十分な英語の知識は事前につけておくべきで、その勉強を通じて英語のレベルアップを図ることを目的とはすべきではありません。英語で勉強するだけで、英語の勉強ではないのです。
USCPAの試験勉強は決して簡単なものではありません。問題文または回答の英文を読み間違えたら、せっかく勉強して身に付いた会計の知識を正しく答えることが出来ないということになってしまいます。
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勉強を始めるためにどの程度の英語力が必要か?
英語の文章を概ね正しく認識するために、勉強を始める前にTOEICで言えばやはり700点近くあった方が良いと思います。
もちろん勉強の中で英文が理解できなければ、その都度調べれば問題はないのですが、会計の勉強が非効率になるのは間違いないありません。
ただ相当な量の英文を読み込むことになるので、USCPAの勉強を通じて、結果的には英語のリーディングのスピードは上がり、英語の能力が向上することは間違いありません。TOEICの点数も間違いなく上がるはずです。
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英語だけでなく、会計の前提知識も必要か?
英語だけでなく、会計についても日本語である程度学んでいたほうがよいと個人的には思っています。
USCPAには4科目あり、その中のFARという科目は日本の日商簿記に相当する分野が出題範囲なので、日本語である程度の知識があってから必要な単語を英語で置き換えるという作業を行ったほうが効率的だと感じています。
私は簿記1級の勉強をしてからUSCPAを受けましたが、1級の勉強はUSCPAのFARよりは深度は深く、1級で勉強した内容が相当活きたため、この科目の勉強は非常にスムーズに行えました。
少なくとも内容面で理解できないということはあまりなかったと思います。
もしUSCPAの勉強を始めるのであれば、簿記2級とTOEIC700点の2つ取得してからのスタートを私はオススメします。遠回りなようで、結局それが一番近道になるはずです。